28. 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば / 源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん)
(読み)やまざとは ふゆぞさびしさ まさりける ひとめもくさも かれぬとおもえば
(訳)山里はとりわけ冬がさびしさがまさって感じられるものです。訪ねてくる人もなく、草木も枯れてしまうことを思うと。
(作者)源宗于朝臣(みなもとのむねゆきあそん)。三十六歌仙の1人。光孝天皇(15「君がため春」)の孫。臣籍に降り源性になる。『古今集(古今和歌集)』に15首の歌が残る。
百人一首の学びメモ