百人一首・同じフレーズ
・わが衣手~つつ
(1) 秋の田の仮庵の庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ
(15)君がため春の野に出でて若菜つむ わが衣手に雪は降りつつ
・ひとりかも寝む
(3)あしびきの山鳥の尾のしだり尾の 長々し夜をひとりかも寝む
(91)きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに 衣かたしきひとりかも寝む
・心も知らず
(35)人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける
(80) ながからむ心も知らず黒髪の みだれて今朝はものをこそ思へ
・ものをこそ思へ
(49)みかきもり衛士のたく火の夜は燃え 昼は消えつつものをこそ思へ
(80) ながからむ心も知らず黒髪の みだれて今朝はものをこそ思へ
・夜半の月かな
57. めぐりあひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな / 紫式部
68. 心にも あらで憂世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな / 三条院
・さ夜ふけて
59. やすらはで 寝なましものを さ夜ふけて かたぶくまでの 月を見しかな / 赤染衛門
94. み吉野の 山の秋風 さ夜ふけて ふるさと寒く 衣打つなり / 参議雅経
・名こそおしけれ
65. 恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ / 相模
67. 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ / 周防内侍
・秋の夕暮れ
70. さびしさに 宿を立ち出でて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ / 良暹法師
87. 村雨の 露もまだひぬ まきの葉に 霧たちのぼる 秋の夕暮れ / 寂蓮法師