60. 大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立/小式部内侍 – 楽しく百人一首

60. 大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立/小式部内侍

60. 大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天の橋立/小式部内侍(こしきぶのないし)

おおえやま いくののみちの とおければ まだふみもみず あまのはしだて

(訳)大江山を超えて生野を通る道は遠いので、丹後国の天橋立に行ったこともありませんし、母からの手紙も見ていません。

(解説)
・藤原定頼(64「朝ぼらけ」が、からかったことに対してピシャリと答えた歌。


(作者)
小式部内侍(こしきぶのないし)。母は和泉式部56「あらざらん」。母とともに中宮彰子に仕えるが、25才で若くして病気で亡くなる。