53. 嘆きつつ独りぬる夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る/右大将道綱母 – 楽しく百人一首

53. 嘆きつつ独りぬる夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る/右大将道綱母

53. 嘆きつつ独りぬる夜の明くる間は いかに久しきものとかは知る/右大将道綱母(うだいしょうみちつなのはは)

なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる

(訳)あなたが来ないことを嘆きながら一人で寝る夜がどんなに長いか、きっとあなたはご存じないでしょうね。


(作者)
右大将道綱母。(うだいしょうみちつなのはは)。「蜻蛉日記」作者。藤原兼家の第二夫人。

藤原兼家は、藤原家隆(兄)、藤原道長(弟)の父。

兄・藤原家隆は54「忘れじの」儀同三司母の夫。66代一条天皇の中宮・定子(ていし)の父。