54. 忘れじの行く末まではかたければ 今日を限りの命ともがな/儀同三司母 – 楽しく百人一首

54. 忘れじの行く末まではかたければ 今日を限りの命ともがな/儀同三司母

54. 忘れじの行く末まではかたければ 今日を限りの命ともがな/儀同三司母(ぎどうさんしのはは)

わすれじの ゆくすえまでは かたければ きょうをかぎりの いのちともがな

(訳)忘れないよとあなたがおっしゃった言葉がずっと続くとは思えないので今日を最後に死んでしまいたいのです。


(作者)
儀同三司母(ぎどうさんしのはは)。高階貴子(たかしなのたかこ/きし)関白・藤原道隆の妻。伊周(これちか)、隆家(たかいえ)、定子(ていし)の母。

儀同三司(大臣と同格位)は伊周の官位。和歌や漢文にすぐれ高内侍(こうのないし)と呼ばれた。